「珍屋」の80歳近い常連さんがこちらの3枚目を推していたので購入…で、こりゃ確かに凄いや。ぶっ飛びました。一通り聴きましたけど、私もレギュラーのThe Christian McBride BandにDJ Logic,Scratch(beat box),Eric Krasno(g),Rashawn Ross(tr)が加わった3枚目ばっかり聴いています。これを聴いた後でジャズとヒップホップの融合、なんていう陳腐なフレーズを口にする人はよもやあるまい。ただの分離不能なドス黒い音の塊、というだけ。コスり倒すDJ Logicは確かに凄いんですが、意外と伝統的なFUNK/SOUL感漂うフレーズに終始するEric Krasnoの存在感も何気に凄い。これと比較するためだけにレギュラーバンドの演奏のみ収録の1枚目があったのでは?と勘ぐりたくなるほど3枚目が突出している。
「ばがすぃまぬうた」と読みます。大島氏は八重山諸島各地に眠る(多くは悲しい)民謡を、一つ一つ丹念に掘り起こし、浄め、自らが奏でる三絃(との表記)のみで一つ一つ大空へと解き放っていきます。一曲目「とぅばらーま」最初のヴァースを無伴奏で歌うところ…一聴、信じ難いほど張りつめた情感で一気に引きこまれました。しかしこのアルバム全体から私が受けた印象は決してそういった緊張でも、その逆の弛緩でもなく…ただただ「自由さ」に尽きます。大島氏の声は古典やら新作やらといった世俗/便宜的な境界(真っ当な社会的生活を営まざるを得ない我々が気を許すとつい作ってしまっている類いのもの)を軽々と飛び越え、いつの時代にも希求される自由な地平へと踏み出そうとしている。自由に飛び回る声に向かって三絃は地上から合図を送り、安定させ、正しい軌道へと絶えず修正している。八重山諸島に行ったことのある人ならよりいっそう心に深く刺さってくるはずです。
ゼンハイザーのbluetoothヘッドホンMM100。初めてのbluetooth製品なので半信半疑で(でも値段が値段だけに思い切って)購入しましたが、無線って実に素晴らしいものですね。もうケーブルで繋がってる世界には後戻りできないというか…凄い可能性を感じました。例えば私の場合ならiPhoneにも家のMac miniにももともとbluetoothがついているので、同じ一つのヘッドホンを外ではiPhone、家ではMac miniと切り替えて使うことが出来るわけです。二つの用途で使うのは大変なのかなと思ったんですが、やってみたらあっさりと両方からペアリングすることができました(無論家に帰ってからiPhoneのbluetooth切る→Macのbluetoothから接続する、という手順を踏まなければなりませんが、そんなの無線の快適さに比べればなんてことない)。bluetoothは製品によっては音質が酷いらしいんですが、さすがにゼンハイザーだけあり無線とは思えない音です。最初はちょっと(何故か右からだけ聴こえる)ホワイトノイズが気になりますが…外だと気にならないレベルです。自宅で使うと気になるかたもいらっしゃるかもしれません。
接続状態もブツブツ切れたりなんてことは全くなく、PCの音源を聴きながらトイレに行ったり台所に行ったり…というのが思っていた以上に快適です。7〜8mはいけそうな感じですね。
ポーターのウエストバッグ(ヒップバッグ)。一眼を持って旅先をふらふらしてると、ショルダーバッグもデイバッグも一眼のストラップと干渉して結構不便であることがわかってきました。そう考えると「鉄っちゃん」たちがウエストバッグをよく身につけてるのには理由があったわけですねえ…。
私は結構A4サイズの書籍を持って歩いてることが多いため、A4が入るウエストバッグを…と探してみると、これが案外少ない。候補は幾つかに絞られたんですが、ポーターのこちらを購入しました。今更ポーターってのもなあ、と思っていたんですが(私にはポーターといえば裏原系のイメージが強い)、使えば使うほどよく出来てるなあと感心してしまいました。コーデュラナイロン製。腰につけてみるとかなり大きいので、物凄くお尻が大きい人みたいになってしまいますが、便利さには替えられません。
雨の中、ES-175を抱えた孤高のギタリスト・塚本功のソロライブを観に行きました。国立って遠いんだなあ…。
お店は駅から1ブロックほどなのですぐに見つかりました。店のドアを開けるといきなり塚本氏がいてびっくり。とても居心地のいいお店でした。私はあんまり飲めないんですが、この日はレッドアイ→ビール(シンハー)→ビール(ギネス)と結構飲みました。
ライブはオリジナル(ネタンダーズ含む)4割と忌野清志郎、ゆらゆら帝国、ベンチャーズ、坂本九(!)、プリンス(!!)寺尾聡(!!!)等含むカバー6割といった感じだったでしょうか。途中に休憩入れながらの三部構成。CDで(は当然のことレコードでも)到底感じることの出来ないジャッキジャキした、耳が痛くなるほど切っ先鋭い分厚い音の壁!でも聴き終われば優しい感じが残るというか。
私の好きなハース・マルティネス「オルトゥギャザー・アローン」をやってくれてとても嬉しかったです。圧巻はやっぱりデューク・エリントン「キャラバン」でした。口あんぐり、という感じ。
帰るときに塚本氏とがっちり握手してもらいました。なんだか凄く良い一日でした。
香港は昨年の秋尖閣諸島での中国船との衝突事件があって、行くのを諦めていた場所でした。今年は東日本大震災があって、暢気に旅行など…と自粛することも考えたのですが、家でじっとしていたとして何か役立つことがあるとも思えないし、旅行をキャンセルするよりは旅行会社を通じて日本経済を回すのも一助であろうなどと勝手なことを考えつつ、5/1に機上の人となりました。
以前から行ってみたいと思っていた築地に行ってみました。旅行を続けている中でどうも私はアジアの猥雑なマーケットみたいなのが好きらしいということに気づいたのですが、そういえば近くにもあるじゃないか、と自然と築地に目がいきました。似たようなところだと「アメ横」というのもありますが、あれは純粋には市場ではありませんし、よく考えてみれば散々行ったことがあります(多くは靴を買いに行った)。石原慎太郎再選で移転することは確実でしょうし、一度この目で見ておこう…と行ってみました。
最近iPhoneのiPodで簡単にプレイリストが作れる機能があることに気づいたので、あーでもないこーでもないとチマチマとプレイリストを作ってます。なんか高校時代を思い出します…ということでBLOGのネタもないことだし私が最近作ったプレイリスト「和モノ編」でも晒します(邦楽詳しくないのでBLOGに載せたことあるのばっかりです)。テーマはありません。一応80分のCDに入るように…ということで椎名林檎とか山下達郎とかリップスライムとかを泣く泣く削りました。
とうとうこれに手を出してしまった…。1日3〜4時間ほど立ちっぱなしになる仕事なので、どうも就職してから足が張ってむくんでしょうがありませんでした(指で押しても戻ってこないレベル)。学生のころは肩こりのほうが酷かったような気がするのですが…。たまにフットマッサージを受けたりしてなんとか凌いでいたんですが、最近やけに仕事が忙しく(お金もなく)、プチンと切れてネットで足のマッサージ器を買ってしまいました。値段は足のマッサージ7回分という感じ。これで半永久的にマッサージできるなら安いもんです。
ネットのレビューだけを参考に買ったのでまあ賭けだったのですが、これがほんとに人が揉んでいる(しかも結構力の強い人が)ような感覚で、実に良いです。ふくらはぎだけでなく、足裏も出来るので得した感じ。足を穴に入れる仕様では無いので足を挙げる必要がないため、PCデスク下に置いておいて暇さえあればやってます。足が軽くなります。もっと早く買えばよかった。あとネーミングも結構気に入ってます(笑)
ミレニウム/サジタリアス級のめくるめくコーラスワークが堪能できるわけでもなし、かといってソルト・ウォーター・タフィー級の振り切れた確信的バブルガム臭があるわけでもなし…と何気なく流していたらいつの間にか久々のソフトロック愛聴盤になってました。確かにこのアルバムの良さはちょっとわかりにくい。全部が80点ぐらいの優等生的アルバムだと思います。ソフトロックと言ってもそれぞれ味付けも出地も異なる訳ですが、トリステ・ジャネイロはうっすらと漂うブラジル風味が特徴であり(だからボサノヴァっぽいニルソン'Without him"とか凄く相性いいし、狙いがいい)「踊れない初期セルメン」といった趣きがあります。あと(おそらく演奏者の技量が足りてないので)音が詰まっていないところがかえって良いし、永続的な魅力に繋がっていると思います。ラヴィン・スプーンフルの"You didn't have to be so nice"のカバーは絶品!サイケな若者たちがこっちに向かって走ってくるジャケットはちょっと怖いです。
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