2005年7月に私の元にやってきたベージュのリトルカブ、ノースマリンドライブ号を諸事情により手放すことになりました。これを買った時はまだ大学生で、そこそこ辛い時期を一緒に過ごしてきたので、本当のことを言えば手放したくないのですが、スーパーカブを購入してからめっきり出動機会もなくなってしまったので、まだまだキック一発でエンジンかかるし、新しい持ち主の元で過ごした方がいいのだろう、と考えるようになりました。そんなに何台もバイクを抱えておけるスペースも時間もないし…。
せっかくなのでこの9年間を画像で辿ってみたいと思います。最初の頃の画像はほとんど残っていないですが…。
気になっていないフリをしていましたが実は気になっていた東京スカイツリーに、復活したノースマリン号で行きました。買ったばかりのNikon D3000用の望遠レンズの試し撮りの機会でもあったのですが、ほぼ使いませんでした。
オレンジ上司から「戸田にコメダ珈琲が出来たらしいね」という話を聴いていたので、ちょっとノースマリン号に乗って見に行ってきました。戸田公園の駅から徒歩10分ぐらいでしょうか?うちからカブで20分という感じです。
荒川大橋を通っていたら桜が綺麗だったので、缶コーヒーを買って降りて行って花見をしました。私は桜モチーフの音楽とか映画とかは心底ウザいと思ってるんですけど(なんか粘着してくる感じがありませんか? 右傾化してて)、桜が嫌いなわけではありません。
昨年に引き続き、大晦日に羽田空港に行ってきました。これはあんまり言いたくなかったんですが、都内在住で大晦日に暇なら羽田空港というのは結構穴場です。帰省ラッシュもあらかた済んでるから、店がどこも空いているし(その上閉まってる店はほとんど無い)寒いからか展望デッキもほとんど人が見当たらない。年の暮れに飛び立っていく旅客機を観ながらクールに過ごすというのはいいではないですか。というのは私が「スト・パラ」フリークだからなのでしょうかね。
昨年は面影君で行ったので、今年はノースマリン号です。
去年と同じく環八をどんどん南下。道も空いていてとても気分がいいです。赤羽から一時間強で東京モノレール・天空橋の駅に到着。去年はこの辺で検門をやっていたな。
空港が近づいてきました。昨年は第一ターミナル(JAL)に行ったので、今年は新しくなった第二ターミナル(ANA)に行ってみます(結局両方行くことになるのですが)。
到着しました。実に天気がいい!簡潔にしてきっぱりとした冬の空であります。
第二ターミナルビルの第三駐車場にカブを停めました(第一駐車場以外はどこもバイク置き場があるようです)。
第二ターミナルはANA機がすごく近く見えていいですね。ANA好きです。
お腹が空いたので売店でフィリー・チーズ・ステイクとホットチョコレートを買って食べました。フィリー・チーズ・ステイクは初めて食べました。牛丼の具+チーズがパンに挟まってる感じで、なかなかイケる。
その後自分用にANAのボールペンを買い、花畑牧場(例の、田中義剛の…)の生キャラメル(初めて食べた。うーん…)を食べながらうろうろしているとだんだん外が暗くなってきた。第一ターミナルも行ってみたくなってきたので循環バスを利用して行ってみました。疲れてたのか座るとすぐに眠り込んでしまいました。
第一ターミナルも閑散としている。JAL国際線撤退なんて噂がありますが、どうなるんでしょうかね。
「ロイヤル」でカシミール・カレーを食べました。グアムに行くときに食べたな。なんで空港の中だと「ロイヤルホスト」って言わないんだろう?
食べたあとカブを取りに、また循環バスに乗って第二ターミナルに帰ってきました。実家にお土産を買って(浅草・満願堂の『芋きん』。これ美味しいんです)、せっかくだから夜景も撮っておこうと再び展望台へ。
環八と環七をぶっ飛ばして家に帰りました。
(前回の続きです)四年の歳月が経ち、戸田で再びカブ熱の上がった私は順調に(若干汚い手を使って)原付免許を取得し、新宿の明治通りのバイク屋の二階で見つけたノースマリン号を契約しました。
待ちに待った納車の日。私は意気揚々とヘルメットを抱えて店に赴きました。南浦和で後輩に教わったときと同じように、店の裏の路地でバイク屋の店長にリトルカブの乗り方を教えてもらいました。何回か路地を往復して、それではもう大丈夫でしょうということになりました。
私はそのころ杉並の明治大学の近くに住んでいたので、その店からは明治通り→甲州街道という、バイク初心者にしては相当な冒険をしなければ帰れませんでした。一度もやったことが無い二段階右折もバッチリ決めなくてはいけない。覚悟はしていましたが、いざとなると恐ろしいです。でもしょうがない。怖がっていたのではいつまで経っても乗れるようにはならない。
店長に挨拶をしてからカブを押して明治通りの反対側に渡り、エンジンをかけました。注意深くタイミングをはかって、車の流れが切れたところで明治通りに飛び出しました。身体中ガチガチに強張っています。教わった通りにシフトチェンジし、三速に入れるとぐんぐん加速し、目に映る街路樹や新宿のビル郡が、今までに体感したことの無いスピードで後方に光の束となって飛んでいきます。この瞬間頭の中で確かに煌くものがありました。巨大なスイッチが私の中でOFFからONになったかのような…それは私のかつて味わったことの無い類の歓びでした。ひょっとするとこれさえあればどこへだっていけるのではないか?という啓示のようなものが、身体の中を突き抜ける感じがしました。顔だってほんとにニヤーッとしていたと思います。
南浦和でカブに乗せてもらったときも、原付の免許を取るときスクーターに乗ったときも、カブを買った後で中型二輪の免許を取るためにCB400SFに乗ったときもこういった感情は一切湧き上がってはきませんでした。初心者なのに交通量の多いところを走らなければならないという緊張感が影響したのでしょうか…。それとも私とカブという乗り物の波長がもともと合っていたのでしょうか…?そのときの気持ちは今でも確かに私の中にあり、それを反芻するためにカブに乗り続けているのではないか、とふと思うことがあるのです。
私はてっきりノースマリン号に乗ったときに初めてカブに触れたんだとばっかり思ってたんですけど、実はその前にもカブに乗ったことがあったのをこの前ふと思い出しました。そのときのことについて書いてみたいと思います。
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確か2002年ぐらいの頃だったと思うんですけど、そのとき私は高校三年生から断続的に続いている、何度目かの「リトルカブ欲しい熱」にヤラれていました。でもカブのことが(というかバイクのことが)さっぱりわかりません。どこへ行ってどうやって買えばいいのか、いくらかかるのか、免許はどうやって取るのか…etc.
で、浦和で同じバイトをしていた後輩くん(名前は…忘れた。ごめん)がどうやら南浦和の駅までスーパーカブで来てるってことを知りまして、あるとき乗り方を教えてもらって、南浦和と蕨の間の線路沿いの道を何度か往復したんです。確か彼が乗ってたのはぼろぼろのアバグリーンのC50・STDでした。
そのときの印象は、まだ覚えてるんだけど「ああ、なんかカブって結構めんどくさい乗り物なんだな…」というものでした。私はカブってもっとスッと乗れるものだと考えていたんですね。確か変速の感じが全然つかめなくてずっと一速で走ってた覚えがあります。
そんなことがあったので、そのときからすっかりカブ熱が下がってしまいました。私の中でカブ熱が再び高まってくるのに実に四年の歳月を要しました。
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