川口市役所のすぐ裏にある蕎麦屋です。ここも「マシバシイネツルカモ」同様にぼおっとしてれば通り過ぎてしまいそうな店構えをしています。四つ角にあるから立地的には申し分ないんだろうけど…だいたい暖簾が汚れてるうえにぼろぼろに破れていて屋号が読めません。でもなんだか凄く期待できる雰囲気です。
店の中に入ると意外と清潔にしていて、熱帯魚なんかが泳いでおります。お洒落といっていい。棚にはよくわからないけど高級そうなワインの空きボトルが並んでおります。ここで飲めるのかな?
どうやらここは店長が一人で切り盛りしているようです。白髪で無口ですがガタイがよく、昔相当ハードなスポーツをしていたか、もしくは激しい肉体労働をしていたことを窺わせます。
私は温かい「鴨なんばん」を注文しました。蕎麦は手打ちで、平べったくてつなぎ合わせたような独特の形状をしておりますが、実に風味豊かで美味しい。つるつるっと啜る蕎麦というよりはもぐもぐと「食べる」蕎麦です。そこにちょっと辛めの出汁と鴨のこってりした味わいが絡みあって、奥行きのある風味を作りだしております。いやあ、美味いですね!私はどうもこの店とか「まるすけ」なんかのおかげで蕎麦の魅力に気づいてしまったようです。
欠点は「まるすけ」なんかに比べると少々値段が張るということ(大盛が+300円というのはちょっと痛い)か。でもこのお店もDigしがいがありそうな気がするので、今度は是非冷たい蕎麦を食べに行きたいと思います。それにしても川口はこういうディープな店がちょくちょくあるのが面白いところ。川口に住むと楽しいですよ。ほんと。
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