最近暇なときよく「食べログ」を見てるんですが、東京のカレー屋ランキングをぼおおっと眺めていたらこちらの店が載ってて、気になったんで行ってみました。環七を南下して世田谷通りを曲がるとすぐに世田谷線の松蔭神社駅です。閑散とした駅前から一本裏の、あえてなんの特徴も無いところを選んで店を出したのではないか?と勘繰りたくなるほど特徴のない路地裏にありました。この店がまた実に個性的なたたずまいというか、無個性すぎて個性になってるというか…。例えると十数年前に廃業した畳屋みたいな造りをしてます。屋根のテント地みたいなのもぼろぼろに破けてるし…。見渡す限りどこにも看板が出ておりません。これほんとに入っていいのか…と思いながら勇気を出してガラガラとガラス戸を開けると私と同い年ぐらいの男性と女性のかたが働いておりました。店の内部も余計な装飾が一切ありません。幾つかの必要最低限の白熱灯が簡素なテーブルと椅子を照らし出しています。よくわからないんですが、雑誌「ku-nel」とか「天然生活」的な感じといえばいいのでしょうか?でももっとピリピリしてるっていうか、なんか凄く緊張してきますw すぐにメニューが運ばれてきましたがこれもメモ帳一枚みたいな簡素なものでした。メニューは「本日のカレー」と「ドライカレー」、飲み物が少々、以上!という。なんてハードコアなカレー屋なんだ!私は「本日のカレー」(ちなみに私のときは「ゴボウとニンジンと鶏肉のカレー」でした)を注文して待ちました。
待ってる間店内を見渡している間も、随所からこだわりがびしびし伝わってきます。目の前にあるスプーンは柳宗理のものだ。私も一人暮らし始めてからずっとヤカンを愛用しているんです。使いやすいんですよね。ちなみにBGMはクラシックのチェロの独奏曲みたいのが流れています。ますます緊張感が煽られますw
しばらくして出てきたカレーは中央にご飯が盛られ、その上にキャベツの千切りが乗せられているという不思議なものですが、ゴボウも柔らかく煮込まれ実に美味しい。ルーはご飯にしみこむようなさらっとした感じなのですが、かといって水っぽすぎるということもありません。それにしても私はここまで緊張してカレー食べたの初めてですぞw
というわけで総じて実に不思議なカレー屋でしたが、私は「ドライカレー」も食べてみたいのでまた是非行ってみたいと思いました。本気でカレーと対決したい人にお勧めのカレー屋です。
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