フォロ・ロマーノを歩き回っていて、気がついたら靴が真っ白に汚れていた。黒いスニーカーを履いていたから余計目立つのですが、このあたりは凄く汚れやすいので気をつけてください。私は全然気にしなかったですが…。あと、この頃夏のローマを歩き回るときにミネラルウォーターとサングラスは必須であることに気づく。水はどんどん体中から蒸発していくし、日差しが強く反射するのでガイドブックも見れません。私は家を出る直前にその辺にあったSupremeのサングラスをバッグに放り込んでおいたのですが、これが後に物凄く役立ちました。
ヴィットーリオ・エマヌエーレⅡ世記念堂。ローマのどこからでも目に入る、真っ白の総大理石の建物です。立派な建物なんですが出来たときはウェディングケーキみたいということで大分不評だったとのこと。確かに凄いんですがそれだけ、という感じがします。
ここにいるカモメは何故か全然逃げません。こんなに近くでカモメを見たのは初めてです。
内部は博物館のようになっています。無料で入れますが、最上階行きのエレベーターに乗る為にはお金を払う必要がある。
昨日の夜の機内食以来何も食べていないので、流石にお腹が空いてきて適当なピッツェリアに入ってピザを食べる。
外の席に座ってマルゲリータとミネラルウォーターを頼む。上からミストが降ってくるので涼しくて気持ちがいい。
ピザは皮が薄くて私好みで美味いのですが、でも近所の「ジョリーパスタ」のピザもあんまり変わらないよな…とか思ってしまいました。そう考えると「ジョリーパスタ」のピザは頑張ってるんだな…とか思っていました。一枚食べるともう一日何も食べなくていい感じになる。
さらに歩く。そのあたりを適当にぱっと写真撮るだけで絵になる感じ。
街を歩けばその辺に遺跡がごろごろしているのが凄いところ。そのせいで地下鉄などをうかつに掘れないということです。おかげでローマの地下鉄はX字に交わるA線とB線の二本しかありません。
この先二度とここを訪れることは無いかもしれないが、この街の他の全てのことを忘れたとしてもこの日差しだけは忘れることは無いだろう。
ローマでは意外にもヴェスパが活躍していた。多いのは現行の丸くなったオートマのヴェスパだけど、昔ながらのものも現役で活躍している。建物もそうですが、日本みたいにどんどん潰して効率優先で新しいものに取り替えていくスクラップ&ビルドの発想とは全く対極にあるように思えます。古いものに敬意を表す、というわざとらしい発想でもなく、古いものを生かすことがごく当たり前になっていて、それ以外のことは考えられない…とでもいうか。
トレヴィの泉を見に行ってみたら絶賛工事中でワロてしまいました。まあ、全然どうでもいいんですが…。後ろ向きにコインを投げるともう一度ここに戻って来れるという伝説があるそうなんですが、やりませんでした。
ローマの城壁内は石畳の道が多いので、ハイヒールの女の人はキツいだろうなあと思って歩いていました。スニーカーしかありえないと思います。黒い城壁に西日が当たると、まるで水面のように反射し美しい。
ローマでずっと考えていたのは「非効率性」ということだったように思います。それがこの街そのものなのではないか?
パンテオンを目指して歩きます。
つづく。
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