ローマに行きたいと以前から思っていて、度々Twitterなどでもつぶやいていたのですが、いつも通り血眼で格安航空券を漁っていても微妙に高くて、なかなか予約する気になれませんでした。しかし、夏休みも迫ったある日何気なく検索してみると手頃なチケットが一枚出ていました。おそらくキャンセルが出たのでしょう。即予約をして、何はともあれこれでなんとかローマに行けることになりました。本当は北部のヴェネツィアにも行ってみたかったのですが、予算的に断念。図書館で本を借りたり本屋で本を買ったり…と数日間を過ごし、当日の朝を迎えました。
当日。前日遅くまで仕事だったせいか全然テンションが上がりません(笑)まあ、いつものことなのですが…どうせ目的地に近づいてくれば勝手にアガって来るでしょう。「ほんとに行くのか?」「家で寝てた方がいいのではないか?」「お前がローマに行く意味があるのか?」などと自問自答しつつ(どれも当たっている)準備して、少しだけ仮眠してから出発。1日目は移動のみで、順調に行けば夜中の10:30ごろローマ・フィウミチーノ空港に着くはずです。
そんな感じだったので京浜東北線が昼間快速になっていることなど忘れていて、あっさり日暮里を通過。しょうがないから上野から京成スカイライナーに乗り込みます。写真の構図とピントの甘さがテンションの低さを物語っている。
空港では家から持って来るのを忘れたコンセントタップなど買い、ハンバーガーなど食べつつ待つ。今回は行きはKLMオランダ航空、帰りはエールフランス。この機体は全く同じものが家に飾ってあるのですが、それに自分が搭乗するっていうのはなんか変な感覚です。自分がミニチュアになったような気がします。
機内食は2回出ましたが、最初のミートボールみたいなのは口に合わずほとんど残す(マックなんて食べてるから…)。次のパスタは美味しくてぺろりと完食。このあたりからようやくテンション上がってくる。ちなみにあまりにも飛行機の中で暇なので「アナと雪の女王」を観てしまう(良かった)。
10時間以上のフライトの末、乗り継ぎのアムステルダム・スキポール空港に着き、ここで何故か入国審査を受ける。オランダ来た訳じゃないのに…と面食らいましたが、帰国してから分かったのですがヨーロッパでシェンゲン協定のある国を経由して入国する場合、最初の国で入国審査があるようなのです。時間はもう7時を回ってますが全然暗くなる気配はありません。
成田を出てから約17時間をかけてようやくフィウミチーノ空港に到着。入国審査がないというのも知らないから、空港から何のチェックも無く外に出れることに「いいのかよ!」と思いました。深夜なのでもちろんターミナルはほとんど人気がない。困ったのは両替所が一つもやっていないということで、しょうがないからATMでユーロを引き出しました。お金持ってるのに使えないというのは悲しい。
さてここから市内に出るわけですが、私が最も恐れていたのは(そしてテンションが上がらなかったのは)ここが理由であると言ってもいい。様々な本を読んでいるうちに、どうもローマは観光客相手の盗難やスリ、白タクなどの軽犯罪が多いということでした。外務省のHPなどを見ても、どうも件数は減っている感じは見られない、それどころか近年増加傾向にあるとのことでした。というわけでローマ滞在中は一瞬も気を抜いてはならない…と思っていたのですが、深夜に着くとこれはもうタクシーぐらいしか移動手段がありません。意を決して外に出ると案の定バンバン白タクに声をかけられます(ベトナムみたいだ)。全て無視し、正規のタクシー乗り場に行って、ちゃんと車体に番号が書いてあるかどうか確認し乗り込みます。値段を確認すると深夜料金も含めて60ユーロ。高いけど、安全を買うということでこれは覚悟していました。地下鉄ボローニャ駅まで、と告げて乗り込みます。
タクシーは高速道路みたいな道を120kmぐらいの猛スピードで突っ走ります。ちなみに運転手はFacebookかなんかやりながら運転している。スピード速いのはいいんですが、車間距離がめちゃくちゃ狭いのが恐ろしい。ずっとヒヤヒヤしていました。
数十分後、タクシーはなんとか問題なくホテルに着きました。部屋は8畳ぐらいで、ベッドも自分のものより小さいんじゃないかという感じですが、全く問題ありません。シャワーのお湯もしっかり出るしシャワーヘッドも外せます。それらを確認してから(いつもシャワーから確認する)就寝。
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