地下鉄がアーセナルの駅に近づくにつれ、袖の白い、真っ赤なユニフォームを来た人が増えてきます。私は黄緑色のアノラックみたいなのを着ていたので、絡まれるんじゃないかと次第に不安になってきました(後でこっそり脱ぎました・笑)。
駅を出ると大変な人出です。普段人混みの中にあまり行かないので、ポートベローからここに来るとそれだけでぐったりしました。馬も出動しています。みんなあんまりわいわい騒いだりしないで黙々とエミレーツスタジアムまで向かいます。
試合開始の40分ほど前にエミレーツスタジアムに着いたので、お土産を物色しました。勿論こちらも人でいっぱいで飛ぶようにグッズが売れています。
私は色々悩んだ末「グーニーズ」ネタの「グーナーズ」Tシャツ(グレー)を購入。こういうわかる人だけわかってくれればいい的なものが結構好きです。
入場してみると三階席の一番上という一番遠い席でした…。まあでも観れるだけマシです。チケットは日本にいる間にヤフオクで落札しました。
落ち着いて見回してみると、6万人収容のエミレーツ・スタジアムの雰囲気はさすがに素晴らしい。あまり黒人は見かけなかった。本日のカードはアーセナルVSノーウィッチ・シティ。ちなみにホームでの最終戦です。
しばらく待っていると、ファットボーイ・スリム「ライト・ヒア・ライト・ナウ」が流れ、両軍選手入場。「アーセナル!アーセナル!」の大コールで鳥肌が。アーセナルファンになって日が浅いのに本場英国でこんなの体験してしまっていいんだろうか…?私はウェールズ代表のアーロン・ラムジー選手が好きなのですが、彼もちゃんとスターティングに名を連ねていました。ジャック・ウィルシャーがいないけど、それ以外は今考えられるベストメンバー。
試合は思っていたより淡々と始まりましたが、開始数分だったでしょうか、新加入のヨッシ・ベナユンが左サイドで、フェイントから右足インサイドにかけた巻くような美しいシュートをゴール右隅に決めてゴール!いやー、くねくねした実に彼らしい動きだった!こりゃー圧勝かな、と思いました。
観客の様子を観ていると実に面白い…というのはおじさんおばさんから若い奴らから子供まで、リアクションが皆同じなので。酷いプレーには黙って首を振り、ゴールすれば見ず知らずの人と抱き合い、相手がもたもたしていると「カモーン!」とコールする、というのを老若男女やっているわけです。DNAレベルで染み付いているような感じがしました。
試合のほうは、格下(と思われた)ノーウィッチ・シティに逆転される苦しい展開。ハーフタイム明けに隣の酔っぱらったイギリス人の兄ちゃんに「最後は3-2で勝つからな!」的なことを言われる。まあ、そうなるといいんだけど…。
後半が始まると、なんと立て続けに今期得点王ロビン・ファン・ペルシーが2得点を挙げ、本当に3-2に。隣の兄ちゃんと抱き合って喜びました(というか、一方的に抱かれた)。スタジアムも大盛り上がりです。
最終的には1点取られて3-3でフィニッシュ。最後はちょっと締まらない感じでしたが、大満足でした。アーセナルのことが心から好きになりましたが、しかしながらこのチームが次にプレミアリーグで優勝するのは10年以上かかるかもな、と思ってしまいました…。
大混雑のアーセナル駅から地下鉄に乗り、セント・パンクラス駅で下車。ここはロンドンーパリ間を結ぶユーロスターの発着駅。
こいつに乗っていけば、数時間でパリやブリュッセルに着いてしまいます。しばし想いを馳せる。
ユーロスターを眺めながらシャンペンが飲める、物凄く長いシャンペンバーがあります。
おっ!マッドネス・ネタだ!
オリジナル・モッズの聖地、カーナビー・ストリートへ。フレッド・ペリーやベン・シャーマン、カーハート、メルクなど物色…しかし何も買わず。
有名なシェリーズという店に来ましたが、まさかのCLOSED!
元オアシスのリアムがやってるプリティ・グリーンも行きました。超巨大な写真があるので、リアムファンは喜びそう。何も買わず。
ベリック・ストリートに戻り、レコード物色。この店でスピリチュアライズドの新譜とサントラ「ハーダー・ゼイ・カム」を購入。店の写真ばっかり…。
名門ジャズ・クラブのロニー・スコッツの前を通り…。
こちらのフランスっぽいカフェで一休み。おっしゃれだなー。
楽器屋が立ち並ぶデンマーク・ストリート。確か夜7時ぐらい。高緯度の場所を旅行していると、夜でも安心して街歩きできるのがいいですね。店はやってないんだけど…。
地下鉄に乗り、カムデンのほうへ。アイスクリームの名店「マリン・アイス」でバニラアイスを食べる。店員さんの服装もマリンルックでとてもかわいい。
有名なカムデン・マーケットももちろん開いていない。次に訪れたときに来てみよう(いつになるのか?その日は来るのか?)
前日に行ったホテル近くのパブにこの日も行って、ギネスとフィッシュ&チップスを食べ、イギリス人のおじいさんと少々喋る。そのままふらふらとホテルに戻り、泥のように眠りました。ああ、楽しい一日だった!
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