ラベンダーなんかの花屋さんも出ています。冬はアップル・サイダーが美味しいそうです。
ユニオン・スクエアを歩いていると、白人のおばさんが何かに餌を与えていました。猫か何かかな?と思ってよく見るとまたリスが!ここ、ほんとにマンハッタンのど真ん中という感じなんです(東京だと渋谷の宮下公園ぐらいのレベル)。結構びっくりします。
その後私は有名店「カッツ・デリカテッセン」にやって来ました。ここは歴代の大統領も来たとのこと。ここはパストラミ・サンドが名物であるそうです。
店のシステムは少々変わっていて、店に入るときに伝票を手渡されます。カウンターで注文するときにこれを渡すと注文を書いてくれます。食べ物をそこで受け取って、食事して、店を出るときに伝票を手渡して支払いをします。ちなみにパストラミ・サンドを注文すると待っている間に「これでも食いながら待ってろ」的な感じで皿の上に一切れ乗せてくれます。それをモグモグと食べつつ出来上がるのを待ちます。
えーこちらがパストラミ・サンド。サンドイッチというより肉の塊を強引にパンで挟んだようなもの。私の胃腸は、節制中ではありますが相当にタフで、ほとんど飲食店で何かを残した経験は無いんですけど(王子の「富士丸」は危ないところでしたが)、これはなかなか凄かったです。最初はいいんですが後半は結構死ぬ気で食べました。ピクルスも凄いっすね。
食事を終えた私は、再びチェルシー・マーケットやディーン&デルーカ(ここは日本でも人気があるそうです。青山の紀伊国屋みたいな感じ)で買い物したりしてから、いよいよヴィレッジ・ヴァンガードにやって参りました。コルトレーンやマイルスも伝説を残しましたが、私にとってはなんといってもビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビィ」「サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」が演奏されたジャズクラブとして、耳にしただけで体が震える、という場所でした。日本でここの話をすると「雑貨屋?」とか言われるのがオチですが。私がNYCまでやってきた大きな理由の一つがここに来ることでした。
店自体は(最初わからなくて通り過ぎちゃったほど)ひっそりしてます。ここから地下に降りて行きます。いい雰囲気。私は予約だけしてあったんですんなり座れました。出演者によって異なりますが、本日は20$+ワンドリンクという感じです。安いなあ。私はサミュエル・アダムスを飲んでました。
壁には歴代の大物たちの写真が。エヴァンスとスコット・ラファロとポール・モチアンの写真もあって涙…。ポール・モチアンは今でもこちらで結構演奏してるみたいです。
月曜はビッグバンドが出演します。演奏にじっと耳を傾けていると「ワルツ・フォー・デビィ」と同じように地下鉄の音が聴こえてきて、自然と涙が誘われました。
疲れていたので演奏が終わると店の前でタクシーを拾ってホテルまで行ってもらいました。帰国の準備をしてからぐっすり眠りました。
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