トラムが市場をかすめていく街に泊まっている。
朝起きると雨が止んでいた。トイレの水も一発で流すコツを掴んだ。段々いい方向に進んでいる気がする。今日は細々とした買い物をしたい。
近所のマーケットに出かける。GRのブリーチバイパスモードが気に入っている。
魚を見ている。
典型的香港の肉屋。いつかこういうところで買い物できるようになりたい。買ってどうするんだ？
北角の市場はぎりぎりのところにトラムのレールが走っているので、トラムは必然的にスピードを落として走ることになる。前後を車に挟まれたりする。それが日常になっている感じに興奮する。
朝食は近所の粥店で取ることにする。今日の個人的なテーマは「苦手を克服する」ということ。とはいえ昔は中華料理自体苦手だったんですけどね…。こんだけ香港で中華料理食べまくっておいて言う台詞ではありませんが。
実はお粥というのは苦手で、お金を払って食べたことない食べ物なのですが、このお粥は本当に美味しかった。お米の形がわからないぐらいまでトロトロに煮込まれていて、ほんのり生姜のような味がします。そしてちょっと下の方をかき回してみると鶏肉とピータンがどっさり出てくる。香港は雲呑麺もそうですが具材は下に隠れてるパターンが結構あります。それにしても下町の普通の食堂で出てくる普通のお粥がこんなに奥行きがある美味しさなので舌を巻いてしまいます。「うちの店に来たからにはただ食べさせるだけでは終わらせない」というプライドのようなものを感じます。一緒に頼んだ大根餅も大変美味しかった。
長いエレベーターを降りて、MTRに乗る。
ここのグラウンドのスタンドは休憩所として開放されている。しばらく座ってバスケットボールをしている人たちを眺める（元バスケ部だったので）。それにしても香港の人はバスケ好きですね。
すごく馴染みのある地名を見て愕然とする。和食レストラン「川口」「大宮」とかあったら是非入ってみたかった。
香港らしい。
上環の乾物屋街裏のこちらの冰室に入る。店構えシブくて最高。
タイル貼り、背もたれ垂直の椅子、シーリングファンにグッときます。海から優しい光が店内に差し込んで来る。
ミルクティーと菠蘿油。なんだか懐かしい味がしました。
ぶらぶらと移動する。
写真を撮っていないと間が持たないので、物凄い数の写真を撮ることになる。フィルム時代なら出来ないことだな。
香港では路上でよくロケをやっている。しばらく見物する。広東語を少しでも喋れるようになりたい。
つづく！
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