香港旅行記 2014 1日目-1

2014年GWの香港旅行記。

もはや持病となりつつある旅行癖をこじらせて、昨年8月のベトナム・カンボジア以来の海外旅行を計画。候補はいくつかあったのですが、予算的なことを考えてアジアになり、かつ去年ベトナムで食中毒に陥った経験から東南アジアの他の国もちょっと怖いな…と考えると、経験上比較的安全な香港かタイに絞られました。比較サイトで航空券とホテルの組み合わせを何十通りも試してみて、香港に決定。しかし香港はほんとにホテルが高いですね。ひょっとしたらタイの方が安くあがったかも…アユタヤに行ってみたかったのですが。

 

前回行ったときに香港は私の最も好きな都市の一つとなりました。とにかくあの常に何かざわざわ蠢いている感じが「私は今誰も自分のことを必要としていない場所にいる！」という自由な気持ちにさせてくれるのです。そして私にとってその感覚こそ海外旅行をする動機の一つになっているのではないかと最近気がつきました。

 

今回は特にテーマなど持たず、とにかく街の中をどんどん歩き回ろうということぐらいしか考えませんでした。あとは愛機GR DigitalⅣをぶん回したいという、ただそれだけ。

いつも通りにオールナイトで荷造りをして、家の電気とガスが消えていることを確認し出発。今回は珍しく東京駅から成田までバスで行くことにしました。1000円ぽっきり支払って一時間程度揺られているとあっという間に成田に到着。これはいいですね。バスにトイレが着いてるのも安心です。機会があればまた使ってみたい。

6時代のバスに乗り、7時30分ごろ成田に到着。キャセイのカウンターに行ってみると恐ろしいぐらいの列が。GW初日であることをすっかり忘れていました。1時間遅かったら飛行機乗り遅れてたな…とか思いつつ、辛抱強く待ってチェックイン。そして海外用Wi-Fiを借りて、一応風邪薬を買っておく（一度海外で病気になるとかなり慎重になる）。成田はご覧の通りの快晴でしたが、そんなことはこれからの行程に何の関係もありません。

定刻通り離陸。機外カメラなど見ていると流石に眠くなってきたので少し眠る。寝ていないときは池上千恵さんが書かれた「香港無問題」「香港路地的裏グルメ」を読み耽って、香港に着いたら何を食べるか考える。

機内食は「フィッシュ」と言ってみるがハズレでした。ちょっとだけ食べて不貞寝する。グリーンピースも苦手なんですよね…。

4時間程度のフライトの末、香港に到着。気温は30度ぐらい。

無事入国。最近更新したパスポートに記念すべき最初の判子が捺される。空港で香港ドルに換金し、エアポートエクスプレス乗り場へ。オクトパスカードを家に忘れたので、ここでもう一つ作る。これさえあれば香港中の乗り物やコンビニで使えるという優れもの。半永久的に使えるそうです。

実はエアポートエクスプレスに初めて乗ったのですが、これ以上望めないぐらい快適でした。バスより全然良い。20分ほどで香港中心部に到着。しかしよく考えてみれば改札を通った気がしないんだけど、大丈夫なのかな？

MTRを乗り継ぎ、地下鉄港島線北角駅へ。このMTRの広告の感じが懐かしいなあ。

北角駅は前回泊まったホテルのある隣の駅でした。海沿いの下町で、ストリートマーケットも出ていてとても活気があります。こちらのビジネスホテルみたいなところにチェックイン。フリーWi-Fiが使えます。

部屋は29階でした。こんなに高いところに泊まったのは初めて。しかもオーシャンビュー。部屋は小さいですけど清潔だしこれで十分です。もっと狭くてもいいぐらい。ただ、一つ困ったのがトイレの水が10回ぐらいハンドル押さないと流れないこと。

一つため息をついてから気合いを入れて、街へと出て行きます。徒歩数分でこんな感じだから胸が熱くなります。ランプの形と街の匂いと威勢のいい物売りの声！自分が巨大な都市という生物の細胞の一つになり取り込まれるような思い。

野菜も魚もピチピチと新鮮であるのが見るだけでわかる。心無しかGRDも喜んでいるように思います。

ストリート・トラムの折り返し点。トラムのレールは一本で繋がっているので、終点まで行ったトラムは大きくUターンしてそのまま始発となります。自分の目で見て初めて納得。

そのままトラムの二階に乗る。目の前を流れ行く景色と信号機の音を聞いていると、香港に来たなあ…としみじみ実感できます。

とりあえずワンジャイ駅の近くにあるこちらの店へ。機内食をろくに食べていないのでお腹が空きました。

まずは普通の雲呑麺。これがまた感動的に美味い。麺は店の二階で打っていて、ぽきぽきしたコシがある。さらに下に隠れてる雲呑も、海老がぷりぷりで最高です。香港の海老は何でこんな美味しいんだろう？日本の海老がどれもふにゃふにゃに感じてしまいます。机の上に置いてある大根のなます？みたいなものもしみじみと美味しい。心無しか相席した無口な親子も幸せそうに見える。

食べ終わったので、香港映画によく出てくるあそこに移動します。

 

続く！