おそらくは演奏者の最高の資質が発揮されているソロライブ。木片にビンビンに張った鉄の弦(昔自分がギターのチューニングの時何度も弦を切ったことを思い出した)を引っ掻いた音を増幅するという、エレキギターという楽器の本質的な野蛮さを思わず考えてしまう。イージーリスニングの曲をジョン・リー・フッカーのようなブルーズマンが演じたらどうなるか?という命題に対する取り組みの数々。だからバカラック作"Close to you"(個人的ベストトラック)でも「エデンの東」でも、我々の記憶に当然のように自然かつ強烈なディストーションがかかっていく。"Altogether Alone"の音源化も嬉しい。子供の声が入り過ぎっていうのは賛否あるかと思いますが、過去三作の中では私は最も気に入りました。
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