カールトン&ザ・シューズのこのアルバムがいつの間にか紙ジャケで再発されてたので慌てて購入。いわゆるロックステディの超ド級の名盤です。グループ名義ではありますが、ほとんど中心人物カールトン・マニングの一人ユニットであるようです。ちなみに元々は"Carlton And The Shades"と名乗っていたのに、名前の誤植が元でShoesにされてしまったという悲しい過去が。ロックステディとはいえ、バックトラックだけ聴くと(つまり歌い手が代われば)もうほとんどルーツ・レゲエと言ってもいい、ドッシーン…と気合い入った演奏です。しかしそこに乗るのがインプレッションズ・マナーに従ったカールトン・マニングによる甘く、そしてすっとぼけた一人多重録音コーラスなわけで、「締めるところは締めて、弛緩させるところは弛緩させる」バランスの妙が味わえます。フィッシュマンズファンはM2「ギブ・ミー・リトル・モア」を聴くとひっくり返るのではないでしょうか。M2,3,7がおすすめです。
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