西表島・大原港に到着した私は、近くの建物で「仲間川マングローブクルーズ」というのに申し込んでみました。1500円。仲間川は浦内川に次いで西表島で二番目に大きな川で、これはやや上流にある「サキシマスオウノキ」という巨木を見て帰ってくる、というツアー。西表島といえば牛車に引かれて由布島に渡る、というのが結構有名なんですが、情報を集めてるときにあんまり魅力的に感じなかったのでそちらはパス。とにかく私の目的はこの後の小浜島にあります。
こちらが大原港から出るマングローブクルーズの船。ほんとに最低限の設備しかついていません。
さすがに巨大な川で、見たことも無いような雄大な景色が広がります。しかしこれは満潮のときだけで、潮が引くと砂地がどんどん出てきてしまって上流まで行けない状況になってしまうとか。だからこの船も一日数回しか出せないとのこと。こういった情報が淡々とガイドさんの口から語られます。
一口に「マングローブ」といっても、実は色々な種類があり「マングローブ」という植物があるわけではないのだそうです。見ているとほんとに数百メートル船が走るごとにどんどん植物の位相が変わってきます。こんな仲間川の中を、船は深度のあるところを求めてぐねぐねと曲がりながら遡っていきます。
終いにはこれぐらい川幅が細くなります。ここまでくるとほんとに「ジャングル・クルーズ」という趣き。
そして目的地のサキシマスオウノキとご対面。すごいなあ!ちなみに根が1cm伸びるのに1年かかるらしい。絶対に傷つけてはいけませんね。
その後船は再び大原港まで戻り、私は西表島→小浜島への連絡船へと乗り込みました。船は30分ほどの航海の後、ついに八重山諸島のへそ、小浜島へと辿り着きました。思えば私がNHKオンデマンドで「ちゅらさん」のお試し版をクリックしなければこんな小島へくることも無かっただろう…と考えるとすごく不思議な気持ちになりました。小浜島へ降りるときはちょっと足が震えました(笑)。友達に「なんか発想が韓国ドラマにハマってるおばさんと同じだよねえ…」と呆れられたんですが、まあ反論のしようがありません。
(※ここから先連続テレビ小説「ちゅらさん」を観たことの無い方には何が何やら、という記述が多くなることが予想されますがご了承ください。)
小浜島は、シーズンオフとはいえほんとにいい意味でガランとした、奇麗な海、さとうきび畑、そして牧場…だけが延々と続く島でありました。
まず私は船着き場に着ていたレンタルバイク店の方に声をかけて、お店で50ccの原付を一台借りました。そして地図を一枚もらい、簡単に島の地形を説明してもらってから走り出しました。久々の原付で、慣れるのにちょっと手間取りましたが、慣れてくれば色々とカブより簡単ですね。
まず小浜島(というか八重山諸島)で最も標高の高い場所である大岳(うふだき)に向かいました…が、その前にそのふもとにある古波蔵家の墓を訪れました。よくおばぁとえりぃがお参りをしにきているシーンで使われてますね。こういうところの写真を撮るのはどうかと思ったんですが…。おばぁの「沖縄のお墓は立派で、人が住んでるところよりいいところにあるさぁ」みたいな台詞があったと思うんですが、その通り高台の、奇麗な海と町並みが見渡せるところにありました。
大岳は山というか丘のようなものですが、頂上に行く頃にはヘロヘロになってました(ちょっと筋肉痛になりました)。しかし頂上まで登ればご覧の景色で、疲れもぶっ飛びます。美しすぎて涙が出そう。
朝に色々食べましたがそろそろお腹が空いてきたので、「ちゅらさん」ゆかりのあるものを食べようと集落の食堂に向かいました。
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