"100th Window"以来実に7年ぶり、オリジナル5thアルバム。ていうか"100th Window"って7年前なんだ…!あれも呪術的で素晴らしいアルバムだったと思うんですが(出たときに心から興奮したもんです)、でも私にとってのマッシヴ・アタックといえば「メザニーン」のあの感じなんですよね。何年経とうが…。んで、じゃあ7年経ってマッシヴがどれほど変化したのかというと、これが実際あんまり変化してないんですよねw でも変化してない=手を抜いてる、ように全く見えないところが彼らのひたすら素晴らしいところで、彼らの本質的なところだけ残して煮つめたか(そのための7年間か?)のような純度で切迫感と狂気が耳元に迫ってきて耳が痛いです。お馴染みホレス・アンディや朋友デーモン・アルバーンも各々が各々のやり方で、悲痛な声で訴えかけてきます。"Teardrop"みたいな派手なところがなくなった代わりに普遍性が増して(二人ともおっさんになってますが時代遅れになってないと思う)ソリッドになってます。言い方は悪いですがプロの手による狂気、もはや一つの芸になってる切迫感だなと思いました。傑作。
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