□□□の「Golden Love」聴いてたらこれを思い出しました。時は60年代後半、アメリカ西海岸でブライアン・ウィルソンが「スマイル」と格闘していたのと時を同じくして、たった一人でワーナー/バーバンクの書き割りの世界に対抗しようとしていた男がイギリスに存在していました。それが知る人ぞ知るマーク・ワーツ。ピンク・フロイドではなくキース・ウェストを選択した彼はまさしく60年代の申し子だったに違いありません。奇しくも「スマイル」と同じくこちらもお蔵入りして日の目を見るまで30年の時を要しました。60年代イギリスと聞いて誰もが想像する霞がかった「あの音」が鳴りまくる至福の60分間。サイケで、バカで、ハッピーで、ガレージで、子供コーラスで…要は最高!ということです。ニック・ロウが在籍していたキッピントン・ロッジが演奏しているのも見逃せません(ニック・ロウのスペクター狂いとマーク・ワーツの共通点も見逃せない)。甘いグミと辛い「柿の種」を一緒に食べてるかのような原始的な快感。
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