浄妙寺を後にした我々は、再び若宮大路まで戻り長谷寺へと向かいました。こちらで写経体験をするためです。
長谷寺に着くとさすがに日もすっかり昇って、かなりの賑わいです。入山料を払うところで写経の用紙(1000円)を購入。ちなみに入山料は300円也。
まずは観音堂に向かい、有名な長谷の大仏を見学。うーん印象は薄いな…。というか長谷寺自体ほとんどファミレスみたいなお食事処なんかもあり、言っちゃ悪いけど結構チャラい印象です。まあしょうがないか。
むしろ観音堂を出た後の展望台からの見晴らしが綺麗です。由比ガ浜から三浦半島のほうまでよく見えます。屋根の低い日本家屋の瓦が、陽光を反射して美しい。
写経の会場は長谷寺内の「慈光殿」と「弁天堂」という二つの向かい合わせの建物で行われています。両方ひっそりとしていますが、我々は意を決して「弁天堂」の方に入ってみました。
「弁天堂」の中では五~六人のかたが静かに筆を走らせていました。写経用紙と一緒にもらった紙に書かれている通りに、まずは部屋の前にある仏壇でお参りをして、仏壇の横に置いてある筆ペンを借りました(本格的にやりたい方のために、普通の筆と硯等も準備してあります)。私はめんどいので筆ペンでいきます。
会場には16席ほどの小さな机が用意してあり、座布団を敷いて正座するようになっております。正座がキツいor足が悪い方もご心配なく。ちゃんと椅子のついたテーブル席も準備されています。
早速写経に取りかかります。何も考えず薄く印刷された字をなぞっていくだけなんですが、これが結構な集中力を要します。大体筆ペンとはいえ筆を握るのなんて何年ぶりなんだろう?私は全くといっていいほど信仰心みたいなものを持ち合わせてないんですが、それでも集中していると次第に忘我の境地へと…まあ睡眠時間一時間だったから極限に眠かったというのもありますが。
写経は「延命十句観音経」(こちらはお手軽。15分ぐらいで出来ちゃうのでは?)、と「般若心経」(一時間半ぐらいは覚悟しましょう)から選べます。我々は勿論「般若心経」をチョイス。「般若心経」でも物足りない!ヒマでヒマでしょうがない!という人は、大丈夫。「写仏」ってのがあります。これは薄く印刷された仏様の絵をなぞっていくというもので、まあたっぷり三時間ぐらいはかかりそうです。私は老後死ぬほどヒマになったときのために「写仏」はとっておきたいです。
眠気+足の痛みに耐え、なんとか一時間ちょっとで写経を終え、目の前で写経しているのえ君をみるとまだ全然終わる気配が無い。集中してるなあ…。弁天堂の中で待ってるのも退屈なので、境内をぶらぶらしてから合流して、お寺のかたに渡してきました。写経は「写経清浄会」でちゃんと供養されるそうです。
朝マックしか食べてなかったため、写経を終えるとすっかりお腹がすきました。しらす料理を目指して江ノ電の腰越駅を目指します。
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