ここも「食べログ」で知った店。ちなみに最初に行ったときはぎりぎり閉店時間になってしまったので、二度目の挑戦で待望の入店。場所は神田の南口そばなんですが、意外と説明しづらいところにあります。雑居ビルの五階…っていうとなんかビル火災の出火元みたいな物言いですが。
店の前に紺色の小さな看板がいくつか出ています。細い階段を上り(西新宿のレコード屋みたいだなあ)二階から凄く小さくて今にも止まりそうなエレベーター(ちなみに乗り降りする際ブザーが鳴ります。ご注意を)に乗ります。このエレベーターの中からすでに濃厚な加齢臭、じゃなくてカレー臭が漂っております。
五階にある店は日当たりがよくて意外にも広々としております。木がふんだんに使われていて、かつどれも自然な古びかたをしているのが好感が持てます。テレビからはNHKのトークショーが流れている。サラリーマンの昼休みを外して行ったからか、お客さんも少なくてのびのびと気持ちがよい。私は「小エビのカレー」と「オクラとトマトのカレー」のダブルを注文しました。勿論二人前頼んだということではなく、こちらの店では二種類とか三種類のルーをカレーにかけてもらえるんです。「サーティーワン・アイスクリーム」みたいな感じです(ちなみにダブルが750円でトリプルが800円。大盛は+50円)。
お客さんが少なかったからか、すぐにカレーが出てまいりました。カレーと一緒に小鉢に入った野菜サラダがついてきます。ただのレタスサラダにポテトサラダが乗っててフレンチドレッシングがかけてあるだけなんだけど、これが結構イケます。
肝心のカレーは二種類のルーがご飯の両サイドに配置され、さらに干し葡萄が数粒添えられています。最初は二つのカレーが混ざらないよう食べ進めました。「小エビのカレー」はただ単にインドカレーに小エビが入っているというわけではなく、しっかりとカレー自体にエビ味噌の味が溶け込んでいる。「オクラとトマトのカレー」からは実に濃厚な野菜たちの存在感が漂ってきます。二つのカレーに共通しているのは、インドカレーを日本風に消化しているんだけど(新宿の「中村屋」みたいな感じです)、日本風の味付けが凄く美味いなあということで、感心してしまいます。どちらのカレーもとても美味しい。気に入りました。最後にはどうしても二つのルーが混ざってしまうんですが、それはそれで美味い。
最近行ったばかりなのでどうしても比較してしまうんですが、接客も松蔭神社の「マシバシイネツルカモ」みたいに緊張感漂うという感じではなく(あれは私が緊張していただけですけど)、すごく優しく気を使ってくれます。また一つお気に入りの店が増えました。是非他のカレーも食べてみたいです。
[追記] 帰りにカブのところまで戻ろうと歩いていると道端に黒い手袋が落ちていました。近づいてみると他ならぬ私の手袋でした。ラッキー!
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