音壁=ウォール・オブ・サウンドということで、日本を代表するスペクター狂の80年代以降の研究発表会。テクノロジーは勿論50年前から進歩しているんだけど、それを使ってわざわざ50年代フィレスのあの感じ、あの残響、あのエコー…を完成させることに血眼になっている日本人たちの姿は少しもの哀しいものがあります。これはもはやコスプレの域までいってしまってる。それほどまでにスペクターはポップスの黄金律を完成させてしまったというのか…。
シリア・ポール「夢で逢えたら」(大瀧/山下組)、シュガーベイブ「雨は手のひらにいっぱい」なんかがいいのは当然として、それ以外で私が気に入ったのは松田聖子「一千一秒物語」(松本/大瀧組)、杉真理「夏休みの宿題」、多岐川裕美「酸っぱい経験」というところでしょうか。浅香唯の「Ring Ring Ring」なんてまさに確信犯的(←誤用)ウォール・オブ・サウンドで心底びっくりしました。
佐野元春「SOMEDAY」はいいとして、中山美穂&WANDS「世界中の誰よりきっと」がウォール・オブ・サウンドっていうのは???と思ったけど、じっくり耳を傾けてみると確かにそうですねこれ。
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