ほんとは11月中に一泊で草津に行く予定だったんだけど、一日目が雨になりそうだったので急遽日帰りで山梨に行くことにしました。秩父→奥多摩というのはやったことあるけど、今回は奥多摩→山梨→秩父という三角形を描いて帰ってくるダイナミックなルートです。いつも気になってるけど入ったことのない「ほったらかし温泉」に浸かるのが最終的な目標であります。
早朝七時三分、上司の遅刻するというメールで起きました。ちなみに集合は朝の七時。目覚ましを六時にセットしておいたのに全く起きれませんでした。鳴らなかったのかそれとも自分で止めたのか…とにかく飛び起きてありえないスピードで西巣鴨交差点に向かいます。到着したのは朝七時四十分ぐらいだったでしょうか。今回は珍しく(というか初めて)上司と私二人でのツーリングであります。さすがに二人とも気ぐるみのように服を着込んでいます。ちなみに私は上に五枚、下に三枚着込んでました。
ところで今回は新兵器のトランシーバーが導入されました。安物らしいので結構聞き取りにくいんですけど、でも他の人になんかあったなとわかるだけでも全然違うものです。これをセットしてコンビニで「ウコンの力」(最近これに頼りきりなんです)を一気飲みして準備完了。予定から遅れること一時間、朝八時ごろ奥多摩に向けて出発しました。
R17バイパスを黙々と走りこみます。私はトランシーバーが珍しいのでとりあえずひとしきり遊んでおきました。上司は迷惑そうでしたが…。今思えばこのころは二人ともだいぶ元気。
R17バイパスからR463に入り、南下していきます。このへんは街路樹が色づいていて凄く綺麗であります。否が応でも奥多摩の紅葉を期待してしまいます。
所沢の航空公園を抜けて、西武ドームの横を通り、多摩湖を抜けて青梅街道に入ります。朝から何も食べてないのでR16を越えたあたりでマクドナルドに入って朝マックを食べました。それにしても天気は申し訳なくなるぐらいの快晴であります。文字通り雲一つありません。とりあえず私が先日買ったばかりの「ツーリングマップル」を見ながら大まかなルートを打ち合わせます。今回は今まで奥多摩に何度も来ていながら一度も観たことのなかった日原(にっぱら、と読むそうです)鍾乳洞を見ることにしました。そこが最初の目的地になります。そこまではR411(青梅街道)を延々と真っ直ぐです。
マックを出て西へとひた走ります。だんだんとツーリングらしくなってきます。そういえば最初にカブ21メンバーに連れてきてもらったツーリングも奥多摩だった。あのときの興奮は一生忘れられないだろうな…などと考えているとだんだん眠くなってきました。微妙に前に数台車がいる状態が続くので、緊張感が足りなくって眠くてしょうがない。今思えばここが一番眠かったかもしれません。
奥多摩に近づいてくると紅葉が目に飛び込んできます。山が筆で塗り分けられたようで、実に綺麗であります。奥多摩から日原街道という道に入り、日原川沿いをどんどん登っていきます。ヤマメやニジマスの釣り場がいくつかあり、さらに登っていくとまず信じられないぐらい大きい岩が目に飛び込んできました。どうも「梵天岩」というらしいんですが、あまりにも大きすぎて遠近感が感じられません。言葉を失ってしまいます。ちょっと中国の山水画みたいなものに出てきそうな感じがありますね。
ここにカブを止めて鍾乳洞に入っていきます。入場料600円を払い一歩足を踏み入れると、外の気温よりさらに涼しい。年中11℃しかないそうです。頭をぶつけそうになりながら奥へ奥へと進んでいくと、いつの間にかと「三途の川」と呼ばれる地点を過ぎていました。三途の川ってよくわからないうちに渡っちゃってるようなものなのだろうか?いやでも案外そういうものなのかもしれない…。などと、はからずも人生の深淵をみたような気がしてきます。
しばらく進むとちょっとした体育館ぐらいの空間に出ました。天井も相当広い。ここにガレージを作ったらどうか?という話でしばし盛り上がる。
鍾乳洞の奥のほうに、いわゆる鍾乳洞らしいつららみたいなものを観ることができました。あれが三センチ伸びるのに二百年かかるそうで…間違っても転んで手をついてポキンなんてやっちゃいけません。もちろん囲いがあって触れないようになってますが。
それにしても足元が結構険しいんです。その上天上が低いから相当腰にくる体勢で動かなくてはなりません。おじさん二人には結構こたえました。思えばここでもっとも体力が奪われたのではないかと思います。奥多摩湖畔のスタンドでガソリンを入れて、山梨に向かいました。
[追記] それにしてもトランシーバーの名前「トム・キャット」ってどうなんだ。
最近のコメント