鎌倉の江ノ電乗り場も修学旅行生でごった返しており、ややうんざりした気分になりました。鎌倉駅構内に江ノ電グッズ売り場があって、ここで江ノ電Tシャツを買うかどうかしばし真剣に悩みました。江ノ電に侵食されつつあるなあw 江ノ電に乗り込むと学生で一杯で、なんだか平日の山手線か埼京線に乗ってるかのような気分になりました。しかし皆長谷駅で降りて大仏を観に行ってしまいました。
それにしても、やっぱり江ノ電て一種独特の魅力がありますね。すっかり気に入ってしまいました。経営状態がどうなってるのかは詳しくないけど、頑なにあのツートーンのカラーを守っているのもいい。よく目にする全身広告だらけの都電荒川線に爪の垢を煎じて飲ませてやりたいです。沿線の景色も魅力的で、箱庭みたいな日本の、そのまた箱庭の中を走っているようで…なんだか箱根細工とかマトリョーシカみたいですけども。山の中を通り抜け、洗濯物すれすれをかすめると、次の瞬間にはばーんと太平洋が一望できたり、とか。いいねえ。
とりあえず250円ぶんの切符を買っておいたので、一番海が綺麗に見えた鎌倉高校前で下車してみました。降りてから知ったんですが、「関東の駅100選」にも選ばれる有名な駅なんだそうです。確かに素晴らしい眺望であります。こんな最寄り駅のある高校で青春時代を送れるなんて羨ましい限りです。数枚写真を撮って、無人駅だったからそのままUターンして、私も長谷で降り、鎌倉の大仏を目指しました。実は鎌倉に何度も来ていながら大仏を観たことが無かったのです。結局私も修学旅行生も変わらないじゃないか、というか鎌倉に来て大仏を観るなんていうベタなことをしていいものだろうか、などと自問自答しながら五分ほど歩くと、唐突に大仏が眼前に現れました。なんというか、でかいなあ、とは思うけど取り立てて物凄く興味を引かれるものでもないですね。周囲には外国人やら修学旅行生やらおじいちゃんおばあちゃんたちやらで大変な人だかりであります。なんとなく大仏に同情してしまいます。しかしながら私はきっちり20円払い、一応大仏の内部も見ておきました。死ぬ間際に大仏の中身を見てなくて後悔するのなんて嫌だ。
長谷から再び江ノ電に乗り、鎌倉に戻ると2時になっていました。そろそろカレー屋も空いたであろうと店の前まで向かうと、案の定人影が見当たりません。しめしめ、と中に入ってビーフカレーを注文いたしました。こちらの「○ャラウェイ」というカレー屋さんは若宮大路の裏にあり、落ち着いた喫茶店のような店構えで、押し付けがましいところがなく好感が持てます。店員さんも気さくな感じでした。普通に(微妙にネガティブな意味においての『普通に』)美味しかったです、が、ご飯がちょっと柔らかいかなと思いました。私は芯がありそうなぐらい硬いご飯が好きなんで…。
カレーを食べると急にやることがなくなってしまいました。観ておきたいお寺もあることにはあったのですが、数時間しか眠っていないので身体がかなり疲れてました。小町通りは休日の原宿・竹下通りを歩くのよりキツかったんで、なるべく避けるようにしてカブのところまで戻って、帰路につくことにいたしました。帰りは鎌倉街道から16号、そして第二京浜へ、という王道ルートです。お金を下ろし、いつも通り鶴見区のドライブスルーのあるスターバックス・コーヒーに入り、ソファーに深々と腰をうずめ、読みかけでバッグに放り込んできた本を読んだりちょっと眠ったりして体力の回復を図りました。そういえば昔ここと全く同じソファーに座ったことがあるな。
第二京浜から久々の環七を経由して、無事に無事故無違反で帰宅しました。最後は写真があまり出てきませんでしたが、ノースマリン号も小さい身体でよくやってくれました。ブレーキパッドの一つでも交換してあげようと思います。私自身は今年あと二回ぐらい鎌倉に行けたらいいなあと思っています。幾つかの名刹も見ておきたいし、なんといっても江ノ電にもう一度乗らないと。
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