箱根湯元から山道を登っていくと芦ノ湖の元箱根の湖畔に着きました。芦ノ湖に来るのは中学生のとき以来でしょうか。しばらく周辺を散策したり、バス釣りの少年たちをぼんやり眺めつつ、みんなが帰ってくるのを待ちます。こちらに向かうときから霧雨が降り続いていましたが、次第に雨脚が強まってきました。適当なカフェか喫茶店を探しましたが見あたらないので、遊覧船の船着場で雨宿りさせてもらいます。さらに良くないことにケータイの電池も尽きそうになってきていました。このままではどこで落ち合うかの連絡すら取れなくなってしまう…と思っていた矢先、上司から連絡がありました。先行する集団も富士五湖を周ったあと雨で立ち往生している様子。電話で相談した結果、雨のなかの箱根越えは危険ということでみんなはR1を使わずに帰ってくることになりました。私は一体何のために芦ノ湖くんだりまで来たんでしょうか(泣) R246の厚木あたりで待ち合わせるということだけ大まかに決めて、電話を切りました。結局芦ノ湖で3時間も待ったのだ。
というわけで、私はせっかく登ってきたR1を引き返すことになりました。そのうえ雨脚はそうとう強まっております。この状況の中R1を下っていったのですが、これは今までに経験したことのない恐怖でした。次第に暗くなりつつあるうえに雨で路面が光って何も見えません。そのうえ後ろから車がバンバン煽ってくるのでスピードを出さざるをえません。秩父―奥多摩間以来の転倒の恐怖に怯えながら先へ進みます。面影橋号では一度も転んだことないから、こんなところで転ばせるわけにはいかない。
なんとか小田原まで下りてきたときには本当にほっとしました。ここからはR1からR246と来た道を辿って、印象的なところへも立ち寄り、R246の厚木のガソリンスタンドでみんなと合流しました。ここから先はキャノンボール方式で帰るということになったので、集団のツーリングなのにみんなと並走したのはたかだか10分ほどでした。
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というわけでなんとか無事に面影橋号を川口まで連れて帰ってくることが出来ました。もう梅雨どきのツーリングはこりごりだ、とそのとき思ったのですが、どうも走り足りない私はそのたった一週間後、再び一人で神奈川方面へと走り出すことになります。「三浦半島再訪・ソロツーリング1」に続きます。
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