なんとか最大の危機を脱した私は410号、通称「房総フラワーライン」というのに入りました。このまま128号を走っていくことも出来るし、そうすれば大幅なショートカットになるのですが、それでは房総半島を一周したとは胸を張って言えない気がします。だからこのツーリングでは出来る限り海沿いの道を走ることを心がけていました。
410号に入ってすぐの「道の駅ちくら・海風王国」(なんかちょっと恥ずかしいネーミングだぞ…)にて休憩。ちなみにここに着いたのが13:50。太平洋が目前に迫り、鶯は喧しいほどにさえずっています。車もほとんど通らない。とても気分がいい。だけどゆっくり休んでもいられない…というのが日帰りの悲しいところです。水筒のコーヒーを飲んで体操をしたら眠気も去りました。
410号をひた走り、白浜・館山と順調に通過して127号の「内房なぎさライン」に入りました。これで外房はなんとか攻略出来たことになります。ツーリングもいよいよ佳境に入りました。しかし鋸山のあたりで再び激しい渋滞に巻き込まれます。いつも思うんですが、ツーリング後半に入っての渋滞というのは精神的にも肉体的にも相当きついものがあります。そういえば確かこのあたりで私と似たようなカブでツーリングしてる人がいました。心の中でその意思を讃えておきました。
127号から465号・90号・そして16号と経由して富津市を通り抜けると、次第に巨大な工場が目につくようになってきました。うーむこれがいわゆる京葉工業地域というやつだな…。この人造的な光景も悪くない。このあたりに入ると突然道幅が広がります。しかし車も結構多いので飛ばせるところは飛ばし、混んでるところはすり抜ける…というふうにして地道に距離を稼ぎます。そのように木更津を抜けると遂に千葉市に入りました。なんとなく終わりが見えてきたので、最後の休憩ということで「すき家」で牛丼の大盛を食べました(それにしてもロクなものを食べてないですね。マックと牛丼ですからね…)。
牛丼を食べた後はそのまま千葉街道を真っ直ぐ走りましたが、相変わらず道は微妙に混んでおります。さすがに疲れたし、ほんとに眠い。しかし最後の力を振り絞って環七に乗ろうとすると突然目の前に警察が現れました。聞いてみると交通事故の現場検証をやってるそうで迂回してくださいということでした。しかし江戸川区あたりの道なんてわかりませんよ(泣)というわけで都内に入ってからこのツーリングで初めて迷いましたw なんとか環七に入る道を見つけて8:30ごろ自宅に到着いたしました。
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というわけで千葉県をほぼ一周してみたんですが、問題が発生したときに、独力でその原因を突き止め、それを解決し、無事に帰ってこれたということは個人的に大きな自信に繋がりました。そして、みんなで行くツーリングも確かに楽しいですが、自分のタイミングでサクサク動けるソロツーリングもこれはこれで悪くないな…と私は九十九里浜を左手に急ぎつつ考えておりました。房総の海岸線は初期R.E.M.なぞ聴きながら走ってると最高であります。
[追記] 食費・ガス代含め2000円ほどしかかかりませんでした。というか食費とガス代が2000円だったんです。
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