よくタワレコなんかにめちゃくちゃ沢山曲が入って1500円ぐらいのジャズのCDが売ってますが、あれが私は結構好きでよく買います。それでエリントンのものも買ってまとめて聴いたんですが、結構タルい曲も多いなあとか思ってしまいました。夢想的っていうか白昼夢的っていうか、そういった楽曲が連続するとさすがに「他人の妄想に付き合ってる時間の使い方ってどうなんだろう…」とか思ってしまうのです。偉大だとは思うんですけどね。
しかしこのドラムスにマックス・ローチ、ベースにチャールズ・ミンガスという闘士二人を迎えたアルバムはちと違います。これを我々はフリージャズと呼ぶのではないかと一瞬思いましたが、逆に考えてみるとそういった末端まですでにこの人の段階で射程におさまっていたのだ、と納得。ちょっとエリントン観を根本から見直す必要があるなと思いました。ピアノが咆哮するっていう表現にはあまりお目にかかりませんが、まさにそんな感じ。目のやり場に困るほどにワイズがあり、滋養豊富かつ扇情的。
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