小山田氏繋がりということでキングス・オブ・コンビニエンスのレビューを…。最初に聴いてたときはノルウェー出身であるなんてこと全く知らなかったので「今時こんな音堂々と出してくるなんてえらい勇気あるな」と思いました。イギリスとかアイルランドのバンドだったらここまでいかにもって音出してこないでしょうねえ〜。それにしてもまだ「小山田さんが辺境の音楽を発掘してくる」って構図が有効なんですね。
確かにこのアルバムは非常にセンス良くて、メロディも透き通るように綺麗だし、いかにもって音を出してきてて耳障りがいいんですけど、なんか終始小物感が漂ってるように思えてしょうがありませんでした。もしかして「ここから新しく胎動する何かを感じろ」っていうメッセージが込められてるんだったとしたら、私はポップミュージックの未来にあんまり明るいイメージを持てません。なんか珍しくアゲンストなレビューなんですけどね…。アルバム通して凄く既聴感があるんですよ。ぶっちゃけこのアルバムのどの曲よりコーネリアスの新譜に入ってた彼らが歌ってる曲のほうが断然面白いじゃんと私は思ってしまいました。それでいったんそういうところが気になるとメンバーのナードな風体すらわざとらしく感じて(いや勿論そうではないことはわかってるんですけどね)ちょっとイラッとくるものがありますw やっぱりポップミュージックに奇形的な側面っていうのは少なからず必要なんだな〜と思ってしまいましたね。10年ぐらい前に出会っていたならひょっとしたら愛聴していたかもしれません。
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