デスチャの「ルーズ・マイ・ブレス」って曲が頭から離れません…というわけでこれ聴いてます。デスチャの「サヴァイヴァー」。彼らはだいたい私と同い年なんだよね。ビヨンセからは確かに非凡な才を感じてしまいます。これほどまで切迫感ある作品(特にアルバム前半)はロック界を見回してみると、例えばレディオヘッド「KID A」あたりを引き合いに出すしかないというか。終末観というか黙示録的というか…。そういうのがひしひしと感じられます。なぜこれほどの性急さと切迫感が表出する必要があるんだろうか?それからティンバランドを経た感性もしっかりと受け継いでいるリズムの実験がとにかく凄まじい。単純なメロを際立たせるように必要最小限のところでシャープに鳴っています。願わくばこの切迫感がアルバム終盤まで続いて欲しかったんですが、最後はわりと穏健にまとまってしまったのが良くないところかなと思います。
「サヴァイヴァー」ってタイトルのわりにはふてぶてしいジャケットからもわかるとおりの攻撃的な作品であることは確かなようです。
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