実は私は彼らの熱心なファンではなく…大ファンの人にはぶっ殺されそうですが(信者みたいな人がいるので近寄りがたかった、というのもあります)特に初期の作品の良さは未だによくわからないのが本音です。後期に近づけば近づくほど(それはすなわち佐藤伸治の死が近づけば近づくほどということであり、その両義性がとても辛い)どんどん心に食い込んでくる気がします。と同時に後期に向かうほどこちらが勝手に共感できる余地も減っていき、音像自体も一切の甘えや共感を許さない超然としたものになっていくように思えます。後期第四のメンバーことZAKの影響も色濃い深くダビーな音響構築と、ほとんどプログレのような展開は本当に唯一無二。「宇宙 日本 世田谷」がオリジナルアルバムでは最も好きですが、今まで聴いた彼らの全てのアルバムの中で最も気に入ってるのが本作品。「宇宙 日本 世田谷」収録曲も生のまま聴こえてきて耳が痛く、来年のことを気丈に明るく話す佐藤氏のMCが胸に痛い。とにかく「ロングシーズン」が圧巻です。曲が終わった後10秒ぐらい呆然としてしまった観客がうらやましい。
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