マーティン・デニーの曲名から取ったバンド名ですが、マーティン・デニーのエキゾチカほどは(ていうかあの人の諸作品の振幅は凄まじすぎ)世界中を飛び回っている感じはせず、楽曲の構成段階において奥行きを深める試みが感じられます。無理せず自分の足下を掘ってみる、といった感じが好印象。細野晴臣の影響もくっきりと。各楽器本来の、極端なまでのノン・リヴァーヴの響きを大切に…(それでこのタイトルなのか?違うか…)という姿勢に90年代後半の「音響派」の仕事が想起されます。「ちかく」という曲が泣ける。
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