休みが取れたので、The Zombiesの再結成ライブを観てきました。ゾンビーズというバンドは(名前で損してると思いますが)60年代英国バンド史上最もPOPな楽曲を紡いだバンド…と私は思ってるんですが。以前も書きましたが私は彼らに対する思い入れはハンパなく、彼らの「オデッセイ&オラクル」とボーカルのコリン・ブランストーンのファーストアルバムは聴きまくったのです。
場所は久々の下北沢。まずは「茄子おやじ」でチキンカレーを食べつつ、一人静かにゾンビーズと対峙する時を待ちます。いつ食べても美味い!
まだまだ時間があったので、下北沢の街をぶらぶらしてました。相変わらずわさわさしてる街で面白いんですが、でもケータイショップとかチェーン店が増えましたね…。
下北沢ガーデンに着くともうかなりの人が。やっぱり50〜60代の年季入った人が目につきますが、私より若い人も意外と多い。満員でした。ライブは前座のバンドが二つ演奏したあと始まります。最初のバンドがかなり酷くて(笑)どこをとっても恐ろしいほど凡庸で、お客さんたちが唖然としていました。「引っこめー!」みたいな野次が飛んでましたが(そんなの初めて聞きました)まあ、みんな同じ気持ちだったことでしょう。二つ目のバンドはブリテッシュ・ビートっぽくて演奏もしっかりしててきっちり盛り上げてから終了。
じりじりと緊張感高まる中待っているとゾンビーズ登場!わー生コリン・ブランストーンだ!!(男前!)ロッド・アージェントもいる!ベースの人はキンクス→アージェントのメンバーだったそうです。かわいらしいおじいちゃんという感じ。キンクスの一部も観たようで得した感じです。その人の息子さんがドラム。60代半ば以上の人が多いと思うんですが、結構みんなお肌ツルツルという感じです。でもコリンは髪を切った方がいいと思う!
曲は"Tell her no""She's not there""Time of the season"の三大ヒットはもちろん、ロッドとコリンの最新アルバムからもやったし、オデッセイ〜から"This will be our year""Beechwood Park"""Care of cell 44"もやってくれた!(涙)さらにコリンのソロから"I don"t believe in miracles""Say you don"t mind"もやってくれた!!(涙涙) とにかく演奏が凄かった。コリンは60年代の音源より声出てるんじゃないか?というぐらい調子良かった。あの特徴的なハスキーボイスを十分堪能しました。ロッドは風邪ひいて声が出ないというアクシデントがありましたが、そのぶんハモンドとキーボードに専念してまして、これが口がぽかーんとなるぐらい素晴らしい演奏でした。プログレっぽい曲は存分に暴れて、ヒット曲はカッチリやるというバランスが良かったです。この人はあまり表には出てこなかったけど実際スティーブ・ウィンウッドぐらいの才能がある人だったのではないか…?とか思いながら聴いてました。とにかくコリンもそうですが、みんながこんな東京の小さいライブハウスなのに細かく音に注文つけながら全力でやってくれるのが嬉しかったです。プロとして当たり前のことなのかもしれませんが、大味な懐メロ大会みたいにならなかったのは彼らのそういう妥協の無さがあったからではないでしょうか。なんか凄く「現役のバンド」してました。そして彼らからXTCやジェリーフィッシュに繋がる系譜が確かにあるんだな、ということを再確認できました。
最後は彼ららしくガーシュウィンの"Summertime"でしっとりと〆。興奮さめやらないまま出口付近でうろうろしてるとコリンとロッドが出てきてくれてサインしてくれました!!!(涙涙涙)こんなこともあろうかと私は「一年間」のCDを持ってきていたのです。最後がっちりコリンと握手しました。大きくて暖かい手でした。ちなみに興奮しすぎて隣にいたロッドのサインもらうの忘れました(笑)
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