去年の一発目はエッソ・トリニダード・スティール・バンドを取り上げていたんですが、今年も最初はカリプソから…。別に狙っていたわけではありません…やっぱり寒いときには身体が自然と暖かいカリブ海の音楽を求めてしまうのでしょう。それにしてもカリプソってほんとに素晴らしい音楽ですよね…。
マイティ・スパロウはレゲエ界で言うボブ・マーリィ、フォーク界でいうボブ・ディラン的な人で…革新者にして大衆性をもたらしたという凄い人です(往々にしてそういう人には内部からの反発もあったはずでしょうが)。詳しくはこちらを参照…。全面的にヴァン・ダイク・パークスがプロデュースしており、そういう意味ではほとんどカリプソアルバムと言ってもいいヴァン・ダイクの「ディスカバー・アメリカ」とは表裏一体の関係と言ってもいいかもしれません。バーバンク側からのサポートでカリプソ本来の奥行きに広がりが付与され、実に豊穣。トルバドールズの演奏も躍動感あり、下手にシャープではないくぐもった録音が(古いラジオで聴いているような)塊感を生み、これを名盤たらしめているのだと思います。
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