R140(雁坂みち)の「すかいらーく」で食事したあとだらだらしたい衝動をこらえて、「フルーツライン」という道でいよいよ「ほったらかし温泉」に向かいます。もう日はとっぷりと暮れております。この「フルーツライン」から見る山梨の夜景が実に素晴らしい。こういった景色を眺めながらカブで走ったことは今までなかったので素直に感動してしまいました。正直私は上司が山梨が素晴らしいと言っていた意味がよくわかっていなかったのですが、この瞬間にそれが少しわかったような気がしました。山と盆地の境目がはっきりしている上に高い建物が無いから、盆地というよりも箱庭的な風情があるんですね。
山の中腹にある公園を抜けてさらに上っていくといきなりぼうっと明かりの灯った空間が出現しました。ここがほったらかし温泉か…大き目の山小屋と「としまえん」のレストランを合わせたような、妙な空間であります。「あっちの湯」と「こっちの湯」があるらしく、私たちは「こっちの湯」に入ることにしました。入浴料700円で、タオル(ほったらかしタオル)は200円です。この露天風呂が最高に気持ちよかった。「フルーツライン」を登ってくるときに見えた景色を眺めながら、ぬるめの温泉にじっくり浸かることが出来るんです。ほんとに美しいんだけど、ずっとお風呂に浸かっていたら、なんだかただ単に綺麗なだけじゃなくて少し切なくなってきてしまいました。「俺にはまだ何か出来ることがあるんじゃないのか」みたいな…w
お風呂から上がると売店で「温玉揚げ」ってのが売ってたんで食べてみました。温泉卵のフライに塩がかけてあるだけなんですけど、結構イケました。
時間は夜の八時ぐらいになりました。秩父経由で東京に向かいます。雁坂トンネルに突入する前に山梨で一度給油し、デイバッグに塗れた「ほったらかしタオル」をくくりつけて乾かしながら、一気に真っ暗なR140の峠道を突っ走ります。昔のえ君がガス欠になった「雁坂トンネル」をありえないスピードで突破し、秩父の山の中を駆け抜けます。私が先頭で走ってたんですが、さすがにちょっと怖かったです。後で聞いたら上司は全く怖くないって言ってましたが…。でも結局のところ私がこういう無茶を進んでやっているのも、心のどこかでこういう心細さを無意識に求めているからなんだろうな、という気がいたします。私はお化け屋敷もジェットコースターも怖くはないけど、カブで峠を越すときはいつも私の存在を根底から揺さぶろうとするものを感じています。
秩父を過ぎてから皆野寄居有料道路を使い大幅にショートカットし、熊谷のコンビニで最後の休憩を取ってR17で一気に西巣鴨を目指しました。今回は休憩のタイミングが上手くいったのか、珍しく帰り道が全然眠くない。カブのトラブルもありません。
結局西巣鴨に到着したのは深夜12:30でありました。それにしても今回のツーリングはほんとに楽しかったです。やっぱりたまにこういう無茶しなきゃ駄目だなと思いました。
その後西巣鴨の近くの「ロイヤルホスト」に行って、カブを眺めながら打ち上げました。ここは朝三時までやってるので使えるなあ。このツーリングを終えて本気で山用のカブが一台欲しいなあと思ってしまいました。カブじゃないと全然意味が無いのだ。
おつかれさまでっす。だいぶ大回りしてきましたね!日原鍾乳洞、久々に行きたいです。
秩父に行って山用のバイクが欲しくなるのわかります。ってカブじゃないとダメなんですか・・・
ここだけの話、とあるスクランブラーバイクに手を出してしまいましたw
投稿情報: コタ | 2008/11/17 05:14
「私にとっては」ってことですね。ハンターカブもいいんですが、ノーマルのカブをハンターカブ風にしてみたくて…。
投稿情報: yoji | 2008/11/17 05:27