ちょっと前に取り上げたブロッサム・ディアリーもたいへん小粋な音楽でありましたが、このランバート,ヘンドリックス&ロスはそれに勝るとも劣らないとびきり粋なヴォーカリーズ・トリオであります。軽妙洒脱、しかし高度にテクニカルなことをしている…にも関わらず聴き終わると清涼感が残る(「ロンバケ」風に言うと「心にブリーズが吹き抜ける」)といった具合。それにしてもつまらない曲が無い!全曲何かしら聴きどころがあります。綺麗な正三角形を想起させる、これは一つの工芸品。
[追記] 「たいへん小粋」って「粋」ってことじゃないのか…?
「レイ・ブラウンはこんな感じ、ミンガスはこんな感じ、ポール・チェンバースはこんな感じ…」とベーシストの真似をしていく曲があるんですが、これなんかほとんど曲芸に近いです。
最近のコメント