大学に入ってすぐの頃、私はみんながラーメンばっかり食べてることに凄くびっくりした覚えがあります。「こいつらラーメン以外の食べ物知らないのかな?」と思った(そりゃオーバーですけど)ぐらいみんなラーメンラーメン言ってるのです。大学の周りにもうんざりするほどラーメン屋があったし(2〜3年で潰れる店もあった)。もはや国民食と言われるのも頷けるなあ、と身をもって実感したわけです。そりゃ私もラーメン好きだけど、毎日食べる気にはなれません。まだ毎日カレーライス食べてるほうが楽です。
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個人的に10年以上前から池袋の「屯ちん」のラーメンが最高に好きなんですが、川口に戻ってきてからは自宅からカブで5分ほど、産業道路の西川口駅付近にある「不知火」という店によく行ってます。ここも2年ほど前に後輩に連れてきてもらいました。私はずっと川口に住んでいたのに全く知りませんでした。店に車は一台ぐらいしか置けないので、バイクか自転車か徒歩で向かうのがベストです。店内はとても広く清潔です。埼玉の飲食店の美点はとにかくほとんどの店が広々しているということにあり、都内の店みたいに豚小屋みたいなところで食べさせられることがあまりないことですね。座席は30席ほどかな?まあ並ばせられることは皆無といっていいと思います。いつも70年代洋楽ロックみたいのを有線で流してます。どこに行ってもBGMは気になるのだ。
店員さんは二人います。おそらく夫婦だろうと推測されますが、おじさんは40ぐらいのおそらく昔長距離トラックかなんかを運転していたのではないか?そしてさらに昔はちょっとやんちゃしていたのではないか?と思われる風体のかたで、無口にして礼儀正しく、仕事は正確かつスピーディ、というまことに好感が持てる人物です。おばさんは物悲しげに注文を取りに来る優しそうなかたで、レジにおいてはお金を貰うことが申し訳なくてしょうがない、という表情になります。「もうちょっと払っておいたほうがよかったのかな?」と思ってしまうこともしばしばあります。二人に共通しているのは、この店を出すまでに相当の苦労があったのだろうということが、決してさりげなくなく表出しているということです。これが私が二度三度と足を運んでしまった一番の理由である、ということに私は後から気づいたわけですが。
肝心のラーメンはいわゆる博多ラーメンというやつで、えーっと美味しいです。少なくとも川口ではこれ以上美味しい博多ラーメンは望めません。これ系の語彙に乏しくて申し訳ないっす…。
あとこの店のいいところは深夜3時か4時ごろまでやってるということですね。夜中にお腹空いたけど冷蔵庫に何も入ってないようなときに私はよくふらっと食べに行きます。そんな時間でも結構お客さんがいたりします。逆に8時ごろ行くと客が私一人だけだったりしてビビることがあります。
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