高校生の頃にウェス・モンゴメリーの「フルハウス」聴いてるとき、勿論ウェス・モンゴメリーは素晴らしいんだけど、それはともかくとしてサックスを吹いてる人が気になりました。なんか凄くガッツある演奏っていうか…ほどよく炸裂気味で耳に残るんです。今にして思えばそれがジョニー・グリフィンとの出会いだったわけですが、このアルバムは面子が凄いですね。盆と正月とバレンタインデーが一緒に来たっていうか…w トランペットがリー・モーガン、テナーサックスがジョニー・グリフィンにコルトレーンにハンク・モブレー。リズムセクションはウィントン・ケリーにポール・チェンバースにアート・ブレイキーという…なんかもう字面を見てるだけでお腹一杯になってしまって、純粋に音楽だけを批評出来なくなってしまうという欠点がある気もしますが。これで「ブラインド・フェイス」みたいにずっこける内容だったらまだ色々突っこみどころがあるんですが、内容が素晴らし過ぎるんでまた困っちゃいますね。現在に至るまでに考え得る最高のリズムセクションを助走台にして、ジャケット(最高!)に描かれている無数の鳥たちの羽ばたきのように、フロントの3+1名が力強く舞い上がっていきます。
[追記]リー・モーガンのトランペットは相変わらず素晴らしい切れ味とスピードをもって迫ってきます。ファッツ・ナヴァロとかガレスピーのようなマッシブな勢いというよりはシャープに引き裂く感じを受けますね。かといってヒステリックになったりとか狂騒的にならないのが素晴らしい。
テナー三人もそれぞれの個性を出していて素晴らしいんですが、この時点ではコルトレーンを差し置いてジョニー・グリフィンの豪放な演奏に軍配が挙がる気がします。この過入力感っていうんでしょうか?ブリブリいわせる感じはほんとかっこいいですね。
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