ここ3,4年狙っていた英国の名門スピーカーブランド、KEFのiQ3というスピーカーを手に入れました。このスピーカーを手に入れるために食器を全て100均に切り替え、洋服のほとんどをユニクロに切り替えたといっても過言ではありません…まあそんな死ぬほど高いわけじゃないんだけどね。実は最初はKEFのQ1というスピーカーが欲しかったのですが、買い渋ってる間にQシリーズというのは廃盤になってしまって、再編されてブラッシュアップされてiQシリーズとして生まれ変わったんです。それでQ1を引き継ぐグレードなのがこのiQ3というブックシェルフ型のスピーカーです。形はほとんどQ1と一緒です。
まずこの形が面白いですよね。上のコーンがちょこっと飛び出てるところがユニークです。私はほとんど見た目で購入すること決めたようなもんです。カラーは四色あるんですが、私は部屋と一番相性良さそうなウォールナットを選んでみました。
しかしながら特筆すべきはその音質にあります(スピーカーにそれ以外何を求めるというんだ)。前使っていたのはBOSEの101ITってモデルなんですけど、はっきりいって比べものになんないですね。一応私は視聴してから購入したんですけど、店で視聴してもあんまり確信がもてませんでした。だから家でセッティングしてるときは心臓バクバクもんでした。第一印象は「んむむ?こんなもんか?もっとガッと来ないのかな?」って感じだったんですが、しばらく鳴らしているとだんだん引きこまれていって、最後にはこのスピーカーの持つポテンシャルに身震いしてしまいそうになりました。BOSEと比べると非常に濃密であるにも関わらず、ちゃんとバラけてて、しかもしっかり定位します。小さい音でも非常に低音の風圧を感じます。これと比べるとBOSEは、言い方は悪いけど「店のBGM用」ぐらいにしか思えません。今のBOSEがどうなのかはわからないですけどね。101ITは古いモデルなんで…。
確かにBOSEもロックなんかは元気いっぱい鳴らせるんだけど、それは「ロックだから欠点が見えない」ってだけだったんだなあ・・・ってことが痛いほどわかりました。ロックは渾然一体となってるのが一種の魅力になることがあるから、アラが目立たなかっただけっていうか。それが精一杯って感じです。それに対しiQ3は「ロック?それならこうしておけばいいんでしょ」っていう感じで、もう全然基礎体力が違います。だから両者の違いはクラシックの弦楽四重奏とか、ジャズのピアノトリオなんかを聴くと一目瞭然です。私なんて今までのCD引っ張り出して片っ端から聴いてますもん。今まで聴いてたのは一体なんだったんだ…と愕然とすることがしばしばあります。それにしても音の出口を変えるだけでこんだけ変化あるんだなあ。これをもっといいデジタルアンプとかに繋いだらどうなっちゃうんだろう…とか考えてるとヤバい方向に進んでいきそうで怖いです。
一つ困った問題がありまして、私はだいたいPCをカタカタやりながら音楽聴いてるんですが、iQ3を買ってから音楽のほうに耳を持ってかれて呆然と聴いてしまうことが多くなってしまいました。BGM的に聴くのには向かないのかもしれません。
肝心のiPodとの相性もいいと思います。圧縮されたぶんを取り返してくれる感じっていうか…平板な感じが随分薄れましたね。
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