たまにはレコ評しておかないとどういうBLOGかわからなくなってきてますね。
音楽における漆黒は、単純に「そこに光が存在していない」状態をさすのではなく、光それ自体がすでに漆黒である場合もあるのだろう、とこのアルバムを聴いて私は気づきました。今年後半はこのアルバムに尽きます。高校生のときにあの有名な「ゲッツ/ジルベルト」を聴いて以来初めてスタン・ゲッツの演奏に触れたんだけど(スタン・ゲッツの演奏はあまり印象に残って無い…)、この時期(51年)の彼の壮烈な演奏は電撃的に私を撃ち抜きました。豪放というのではなく、あっけらかんとはしているのにもかかわらずむせかえりそうな(完全に浸りきっているのではないのがまたカッコいいところである)芳醇な歌心が全編を覆い尽くしている。ジャズを聴く快感をもう一つ私は体得出来た実感があります。特に"Song is you""Mosquito knees""Pennies from heaven""Move"とアップテンポの曲が連なる前半はすげえ!開いた口が塞がりません。
チャーリー・パーカーについては後回しにするとして(ただ単に唖然としているので何も言葉が浮かんでこないだけだったりする)、先にスタン・ゲッツについて書いておきました。ちなみにLP二枚組が一枚にまとめられた得用盤(ていうのか?)。
最近のコメント